「ペグ打ちってなんか不安……」
と、テントやタープのペグ打ちに使用するハンマーの扱いって難しいですよね。なかなか普段の生活でハンマーを使うことも無かったりします。
と、言うわけで今回はそんなペグハンマーの使い方や選ぶ際のポイントなどについてお話ししたいと思いますよっ!
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ペグハンマーの使い方や選ぶポイント | 毎日、ハンマーを使ってる製造業筆者が考えてみる
ども、みそおですっ!
皆さん、どうですか? キャンプの時にペグを打ちって、使い慣れないハンマーを使うので怖かったり、苦手意識があったりしますか?
いや、この記事の事の発端と言いますか。とあるキャンプの時にいつも通りペグハンマーを使ってガシガシ叩いていたら「恐怖心が欠如してるの?ネジがとんでるの?◯ホなの?」と、嫁ちゃんに言われたわけです。(一方的誇張表現を含む)
その時には『何を言っているんだろう?ペグって叩き易いし、何が怖いの?』ぐらいに思っていましたが、それはそうですよね。
製造業という職業柄でほぼ毎日のようにハンマーを使っている私の同じ様な方は別として、日常シーンでハンマーを使う時って無いことに気付いたわけです。(あとは焼いた銀杏を割る時ぐらい?知らんけど)
そんなキッカケもあって、今回はそんな私が日常的に使っているハンマーで感じていることや意識していることなどは、キャンプのペグ打ちにも通じる内容だと思いますので、お話ししたいと思いますよっ!
テントの設営必需品ペグハンマーの見るべきポイント
ペグハンマーと言っても様々なメーカーから販売されています。加えて(実際に使っていましたが)工業用ハンマーでも代用出来たり、テントやタープなどに付属されていたり何かもします。
そうなるとペグハンマー1つと言えど、かなり選択肢が多くなってしまい迷ってしまいますよね。
そんな悩ましいペグハンマーですが、実は選ぶ際にチェックするポイントがありますーーー。
- ヘッドの材質
- ヘッドの重さ
- 持ち手の長さ
この3点が要因となって打撃力や使い勝手、耐用年数など大きく違ってきます。
と、いうわけで先ずはペグハンマーを選ぶ際にチェックしておきたいポイントについて少し深掘りしてお話ししたいと思いますよ〜。
ペグハンマーと普通のハンマーの違いは代用できるの?
少し横道にそれますが、アウトドアブランドのペグハンマーとホームセンターなどで売っている工業用ハンマーの何が違うの? ってらお話しですがーーー。
工業用などの工具としてのハンマーはもちろん10キロ近いものであったり、柄が1M近いものもあります。
その中でも、大体5〜7キロ前後の片手ハンマーと呼ばれるハンマーものもあったりしますので、使用感もアウトドア用ハンマーとの違いもなく、代用も可能です。
そうなると、ペグハンマーと工業用ハンマーの違いとして、ペグ抜きの有無ぐらいしかありません。(デザイン性は含まず)
最初はアウトドア用のペグハンマーの購入を悩んでるけど、しっかりとしたハンマーが欲しいと言う方は、一度、ホームセンターなどを見てみてはいかがでしょうか。
↓いわゆる片手ハンマー。サイズもいろいろとあり、比較的リーズナブルな価格。
↓ヘッドに樹脂と鉄があるコンビネーションハンマーなんて言うのもあります。
(余談おわり)
ヘッドの材質
ペグ打ちをする際に、実際にペグとハンマーが接触する面となるヘッド部の材質にも様々な材質が使われていますーーー。
- 鉄・ステンレス
- 銅又は真鍮
- 樹脂・プラスチック
大体、ファミリーキャンプで使われているヘッド部分の材質はこんなところです。また、加えてヘッド本体は鉄だけど、ヘッドの先端だけ銅・真鍮製で交換できるタイプのペグハンマーもあったりします。
この材質のポイントとして、ペグハンマーのヘッドの材質が硬ければ硬いほど打つ際の打撃力が上がるし、“ 使用予定のペグの材質の硬さ > ヘッドの材質の硬さ” を基準とし、その差が少ないのが理想的と考えています。
と、言っても少しわかりづらいですよね。
例えば、ペグが鉄でヘッドが樹脂の場合には、ヘッドの硬さが鉄ペグに負けてしまう為、すぐにボロボロになって交換時期を早めてしまいます。(また、力も必要となる)
逆に、プラ製のペグに鉄ハンマーを使うと簡単に打ち込めますが、ペグが負けてしまう可能性があり、変形や破損、または怪我に繋がってくるという感じですね。
こんな感じで打たれる側(ペグ)と打つ側(ハンマー)の硬さが大きく違うとどちらかの損耗が激しくなるため、ほぼ同じ(又は、ハンマーが少し弱い)ぐらいが長く使える要素となっています。
また、鉄製ハンマーが本格的! 一択! みたいな記事を見たりしますが、(個人的には)あくまでも “ペグの材質に合わせたハンマーの材質を選ぶ” のが理想というのが前提にあると考えています。
ただ、結果的にファミリーキャンプでは鉄・ステンレス製のペグが主流だと思いますので、鉄・ステンレス(銅・真鍮ヘッドを含む)のヘッドのペグハンマーを選んでおけば失敗はないかと思います。
ヘッドの重さ
材質にも関係にしますが、このヘッド部分の材質が同じでも重さによっても違いがあり、特に打撃力が顕著に異なります。
これは想像できると思いますが、重ければ打撃力が上がり、軽いと打撃力は下がるといった感じですね。
(いろいろな考え方があるとは思いますが)そんなヘッドの重さですが力に自身の無い、扱いに不安がある方は “ヘッドが重いハンマー” をオススメします。
「え?力がないから軽い方が良くない?逆では?」と思ってしまいますが、実は違います。(あくまでも個人的にですが)
軽いヘッドの場合、確かに軽くて扱い易い印象がありますが、ヘッドの軽さ故の打撃力低下によって、打つ回数も増え、強く打つために大きく振りかぶる必要があり、慣れていないと怪我をする恐れがあります。
軽いと言ってもハンマーなので、当然ながら身体に当たると痛いです。
一方で、ヘッドが重い事のメリットとして、ヘッドの重さの助けから打撃力が上がります。
このメリットはあまり振りかぶらずとも強い打撃・正確性が向上して、トータルで判断すると少ない力・回数でペグを打つことができます。
私自身も仕事中にハンマーを多用した時に握力がなくなった際には、敢えて重いハンマーに持ち替えて、ハンマーの力に助けてもらったりしています。
私自身が愛用しているスノーピークのペグハンマーは600g(柄も含む)ですが、最低限はこの重さぐらいはあった方が良いと思います。(私はもう少しヘッドが重くてもいいぐらい)
なので、あまり重すぎても負担になりますので持ってみた時に「お、意外と重いかも…」というぐらいで気持ち重みを感じるペグハンマーが良いかと思います。
柄(持ち手)の長さ
そして最後の要因として柄(持ち手)の長さ。
大小様々あるハンマーですが、短く持つと打撃力が下がり、長く持つと打撃力は上がります。
特に軽量特化や荷物を少なくしたいという方は別として、ファミリーキャンプで使う際には長い柄のハンマーの方がメリットが多いです。
詳しくは後述しますが、持ち運びや収納の長さの制限がない限り、持ち手が長い方が使い勝手が良くそれは、打ち込む際に長い持ち手であれば短く持つことは出来ますが、その逆はできないからですね。
また、柄の材質にも違いはありますが、全体の重量が変わるぐらい(あと手への衝撃)なので、そこまで気にする事はないと思います。強いて言うなら樹脂カバーが付いていると滑り難い(かも)ぐらいです。
持ち方ひとつで違う?!ペグハンマーの使い方について
ハンマーと言っても結構、性格が違って面白いですよね。私自身は “重め” で “しっかりと柄の長さがある” ハンマーをオススメします。
ただ、どんなに優れた道具でもやっぱり使い方次第の部分があります。
と言うわけで、ここからはペグを打つ際に意識していることなどをご紹介したいと思いますよっ!
ペグハンマーの持ち方と使うシーンについて
先ず、実際にペグを打つ際の流れを考えてみるとーーー。
- 片手で支えながらペグを地面に当てる
- 支えながらある程度、地面に固定できるまで打つ
- 支えが無い程度まで打ち込めたら、手を離して本打ち
- 「まだ本数があるな〜」と絶望する。
微妙に人それぞれ差はあれど、上記の様な流れとなります。(あ、最後は私の感想です。)
この際のポイントとして②ペグを仮固定する時③ペグをしっかりと固定する時でペグハンマーの持ち方を変えるだけで、使い勝手が変わってきます。
それではここからは各ポイントを深掘りしてお話ししたいと思いますよ〜。
最初は持ち手を短めに持ち操作性重視に
最初の打ち始めは、軽く刺さればいい程度なので、そこまで打撃力は必要とせず、どちらかといえばペグを仮固定する際には、正確性(操作性)が重要となってきます。
と、言うのも手で支えており、まだペグもしっかりと固定されていない事から誤って打ち込んでしまうと怪我をする可能性があります。(因みに実体験です(汗))
そしてハンマーを扱う際に正確性・操作性を上げるには、柄を短く持つことです。
これや野球のバッドで言われている事と同様な事が言え、ハンマーも短く持つことで、コンパクトになり、コントロールがし易くなるからですね。
なので、ペグ打ちを開始する際には短めに持ち、あまり振りかぶらずにコツコツと様子を見ながら打ち込んでいくという流れですね。
そして、先にお話しした “重いヘッドを使う“ に関連しますが、ハンマーを短く持つデメリットとして打撃力が弱くなるという事が言えます。
そう言った点から、重めのヘッドのペグハンマーを使い、短く持って、あまり振りかぶらなくてもヘッドの重みでペグを打つイメージで行う(弱くなった打撃力をヘッドの重さで補填する)と打ち込み易くなります。
また、短く持つ事で重心位置(ヘッド近く)を持つことで、柄を長く持つより軽く感じますので、意外と力を必要とせず、楽にペグ打ちが出来ると思いますよ〜。
本打ちの時には長めに持って打撃力重視!
仮止めのペグ打ちの次には支えの手を離して、ガンガンと更に強く打ち込む作業となります。ペグ打ちといえば?というとこのシーンなのではないでしょうか。
この強く打ち込む際には、仮打ちの時には正確性重視だったのと反対に打撃力重視のパワー系です。
そういった時には持ち手を長く持つ事で遠心力が加わり、より強くペグを打ち込むことができます。なので基本的には、柄を長く持つほど打撃力は上がります。
しっかりとペグを打ち込む時には、短めに持っていた柄を長めに持ち替えて、打撃力を増すと打ち込み回数も減り、設営も楽に素早く完了できます。
ただ、柄を長く持つデメリットとして、操作性が悪くなり慣れていないとミスや怪我などの可能性も上がります。
ペグとハンマーの芯をしっかりと狙わないと打ったハンマーが地面に逸れてしまったり、そのままテントに当たってしまい破損……なんて事があるかもしれません。
まだ、ハンマーの扱いに不安があるという方は持ち手の真ん中ぐらいから持ってみて、慣れてきたら長めに持ってみてくださいねっ!
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ペグハンマーを使い方・選び方ひとつで設営の快適さが全然、違うよ!
ペグハンマーの使い方でだいぶ長文になってしまいましたが、言いたい事が言えたので満足です。(自己満足)
個人的に、100均などで売っている樹脂製の軽いハンマーは使えなくもないけど、正直に言ってオススメしません。
それであれば、2,000円前後でホームセンターで売っている工業用鉄ハンマーの方が明らかに使い勝手が良く、設営作業がより楽になります。
と言うわけで今回はペグハンマーについてお話ししましたが、アウトドア用ペグハンマー以外の代用品を探してる! もう少しペグ打ちを楽にしたい! と言う方は参考にしてみてはいかがでしょうか〜?
おわり〜
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